日本の一般大衆が広くスイートピーを知るきっかけは松田聖子のヒット曲「赤いスイートピー」だったに違いない。
学名 Lathyrus という豆科の植物で甘い香りを放つ種の英名が Sweet pea で、和名はジャコウエンドウ。ジャコウはハーブとなるジャコウソウと関連している。良い香りを放つエンドウ豆に似た植物ということになる。スイートピーはレリンソウ属に属しジャコウレンリソウ(麝香連理草)とも呼ばれる。
さて、レリンソウ属には甘い香りを放たない種もあるが、香りのないものはスイートピーとは呼ばずレリンソウが使われる。スイートピーが大ブレークして知れ渡ったスターとなったのに対し、レリンソウはいわゆるレアモノとして、そういうものを愛好する玄人向けの花として位置取りをしているようだ。特にヒロハノレンリソウは人気があるようだ。
かつて日本中が人気者に群がった時代があって、今は多様な価値観や好みを持つ人々が棲み分ける時代へと移り変わってきている。売り物としての花も、ますます多種多様化しながら、サバイバルしていくことになる。
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