明治維新による開国の後は、それまでの長い歴史の間にもたらされたものを上回るほどの外来植物が入るようになった。食用や薬用のほかに観賞用として人が意図的に持ち込んだものが畑を飛び出して野に広まったり、飛躍的に増加した貨物に付着して、知らぬ間に侵入してきたものも数多い。
戦後になるとますます外国との行き来は増え、さらに高度成長に伴いとんでもなく多くの外来植物がやってきている。それらは、この国の昔からの自然環境を侵略し破滅させると恐れられるものを含みながら、日本の自然の中に定着し、時間ととも親しまれ市民権を得て、今や「新しい自然」の構成員として、失われていく昔ながらの自然を補完する存在になっているように思える。
アメリカフウロは在来のフウロソウを見ることが少なくなった昨今
日常生活のひと時に小さな心の安らぎをくれる野の花のひとつです
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